ソフトストイック

ギリギリって人を変えるんですって。

私の好きなSuperflyの曲に『99』という歌があって
ギリギリで綱渡りしながら生きることも大切ですって
(自分に都合良いように解釈できるのが歌の良いとこ)

目標というヤツは、
そんなギリギリの状態で人を成長させる。

先月11月の目標は
「走れるときに走る」であった。
しかし勤労感謝の日あたりを境に
100kというラインが見えてきた。

計画性がない性格が、
目標達成期限間際になって
自然と自己強化期間を作っている。

だから普段おおざっぱな自分も責めなくて良い。
おおざっぱの隙間から
「目指してるのはあれちゃうの?」という
シルエットが見えてくる。
おおざっぱをかき分け
足を取られながらそのシルエットに
手が触れた瞬間が幸せだ。

走れるときに走るという、いかようにも
逃げられる状態からも成長路線へシフトした瞬間だ。
そして11月100kが達成できれば12月は200kだ。
計画は前倒しで実行できる。

45才になった今、生きる事のコンセプトは
「ソフトストイック」である。
ストイックにソフト付けたら
玉虫色の骨抜き法案みたいだが、
「もうちょい頑張れよ」と自分に課すものがないと
私のような人間は駄目だ。

どこかで踏ん切り付けて
おおざっぱの藪漕ぎをしなきゃいけない時がある!

# by naisen-k | 2017-12-13 17:55 | ランニング教室 | Comments(0)

何故走るのか

12月に入りました。
この間テレビで知りましたが、
12月は極月というそうです。
この1年を極める・・・
まとめの月ということでしょうか。

先日、ランニング教室の納会が開かれました。
今年1年をまとめながら、
いろんな話に花が咲きました。

酔っぱらった勢いもありましたが、
「なぜ走っているのか」
そんな仲間のフィロソフィーもききたくて
(すぐかっこつけたがる)
自己紹介時に、付け加えて
『走り始めたきっかけ』
をリクエストさせていただきました。

そのきっかけは様々。

「女性にもてたいから」
「同僚の美しい人がやっていたので、共通の趣味を・・」
という思春期の子がギターを持つきっかけみたいなのや

「メタボの解消」
「とにかく痩せたかった」
という目指せ健康体!型の動機

「何か趣味を見つけたい。」
とスキーや社交ダンスなど
強敵ぞろいの大人の趣味の世界から
ランニングを選んだ人。そして

「ネットワークを築きたかった。」
という同じ志、楽しい仲間を求めて走り始めた人様々でした。

むしろコーチ陣のように学生の頃に
本格的な部活動から始めた人は少なかったです。

全体に共通して言えることは、
とにかく走るのが好きで、追い込みたくて
毎日うずうずしているんですと
目がマグロのように
血走っている人はほとんどいません。
(ごくまれにいますけど)

練習自体は苦しいけれど
皆さんが求めている走ることがもたらす様々な恩恵を
体感しているからこそ続いているのだと思います。

この競技のいいところはビフォーアフターが
他の競技に比べて効いているところにあります。

サッカーや野球はうまくなったといっても
明確な成長の基準がわかりません。
ボールを蹴り込んだ後のネットの揺れが
何となく大きくなったとか、
「上手上手!」
とほめてくれる人が3人増えたとか、
とにかく曖昧。

でもランニングは自己の成長を
しっかりと時が測ってくれます。
成長の道しるべは時間だけではありません。

ここまで走れるようになったとか
今月はこんなに走ったと
距離も数字で表せます。

体重も「痩せた?」と言ってくれる
タモリさんみたいな人を探さなくても
体重計が問答無用で教えてくれる。

達成感が明確で、
「よし、よくやった。」とか
「全然あかん。次はこの数字が目標」とか
取り組み前とその後の物差しがあるというのは
本当にやりがいがあると思います。

達成感が良く分からないのは
「女性にもてているのか」という
チョイ悪オヤジ軍団の切なる志だけです。

でも梅田さんや森さんなんて
LEONの読者モデルになれるくらい
カッコいいと思っていますよ!
(あっ、言い過ぎた)
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いやあ、面白かった。またよっぱらた勢いで
いろんなこと語り合いましょう!

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# by naisen-k | 2017-12-09 06:52 | ランニング教室 | Comments(0)

ロマン

「記録それはいつもはかない・・・。」
バックには女性コーラスの
アーアーアーアー
という切ないハーモニーが流れる。

昔大好きだった日本テレビの『びっくり日本新記録』
のエンディングの名ナレーションだ。

確かその後、更に
「記録はいつか破られる運命にある・・・
それでも記録に向かって挑戦するのは人間のロマンだ」
・・・なんていう壮大なセリフが続いたような気がする。

その壮大さの割りに、やっていることが
斜めのバンクの壁をどこまでバンク下のプールに
落ちずに走れるかとか
油を敷いた床の上を腹ばいで
どこまで滑れるかとか、
内容がおかしくておかしくて
腹を抱えて笑っていた記憶がある。

記録ははかない。

若かりし頃から走っていた人は、
記録のはかなさに、
老いという現実をを突きつけられる。
人に破られるというよりは、
己の栄枯盛衰をあらわす
消え行くはかなさだ。

逆に最近走り始めた人にとっては
走るたびにPBを更新という人も
少なくないだろう。
これが私だ!と思っていた自分が
成りたかった自分や思いがけない自分に
塗り替えられる流転のはかなさだ。

私の場合は、前者に間違いないが
それでも、どんなに足が遅くなっていこうが
今、ここに在る自分の姿は、
疾風のように駆けていた頃の自分が
流転して漂い着いた姿である。
そして、記録と身体のはかなさの渦の中で
今もその頃より途切れぬ糸を感じることができる。
(無謀なレース展開の産物はここにあったか)

そう、すべての身体の細胞が入れ替わっても
途切れぬ糸こそ、人はロマンと呼ぶのだ。

その糸の張りを感じる限り、
来シーズンの大会のスタートラインにも立とうと
決めている。

記録は望めなくても、そこにロマンがある。

# by naisen-k | 2017-11-23 06:10 | ランニング教室 | Comments(0)

落葉の中でスタート

家の前の桜の木から葉が自然にこぼれ始め
アスファルトの上で
黄色やオレンジ色の落葉が風に踊り始めると
北海道のランナーははオフシーズンにはいる。

どこを探しても本州へ渡らない限りは
大会がないからだ。

北海道の有力ランナーはこの後も
福岡、別府大分、東京などのマラソン大会に出場するが
ほとんどのランナーはさて今年の反省などを
ふまえつつ、来年はどうしようかと考え始める時期だ。

私も来シーズンのマラソンに思いをはせ
すこしづつモチベーションを貯めている一人だ。
春の為に今からなにができるのか。
スタートは早い方がいい。
でもガチガチに決めるのではなく
11月の目標は『走れるときに走る』である。

私の場合は基本的に朝しか走らない。
どうしても、夕方仕事を終えてから
走る気になれないからだ。
夜や昼間に走るといえば、
家族と買いものに出かけてその帰りに
走って帰ってくるとか(置いてけぼりにされたのか)
月間走行距離の目標に足りなくなって
決算前に焦って奔走する営業マンのように
走る時ぐらいだ。

でも11月はまだ月間走行距離も決めず慣らし運転。
この慣らし運転時期に大切にしているのは
肩甲骨と股関節をしっかり連動させて走る事。

時折、大きく風車のように右腕と左腕を交互に
ぐるぐる回転させて腰を動かす。
その腰の動きに合わせて足を運ぶ。
腕ふりで生まれた腰の旋回力で足を運ぶイメージだ。
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五稜郭公園で急に腕をぐるぐるしながら
走り出す人がいたらそれは私です(笑)。

# by naisen-k | 2017-11-10 05:25 | トレーニング | Comments(0)

ランニング教室全日程終了!

今年も、ランニング教室が無事全日程を終えました。

春には、新しい出会いがあり
私たちコーチ陣も、なるべく初めての方にも
ランニング、マラソンの魅力を感じてもらおうと
平易な表現でアドバイスをしたつもりでしたが
いかがだったでしょうか。
 
宇佐見コーチは、語気を荒げず涼しい顔して
やんわり言いますが、決して妥協を許さない事が
1年たった今おわかりになったでしょう。

山下コーチのランニングに対する見識の深さと
鍛え抜かれたふくらはぎに驚かれた方も多かったでしょう。

藤村コーチの穏やかな表情に癒やされ
捕まるなら宇佐見コーチより藤村コーチと思った方
は私だけではないはずです。

能登コーチの毎回一生懸命走る姿に
若いってすばらしいと
まるで自分にはなかったかのように
羨望の眼差しを禁じずにはいられませんでしたね。
(これは自分だけかな・・・)

渡辺コーチは、
走ること以外にも多彩な特技を持ち
今度は飲み会でもコーチングを
お願いしますね!

星は生徒の指導で熱くなった頭を冷やすために
皆さん一緒に走っていたことに
もう、きっとお気づきのことでしょう。

今年の反省としては、苦しいスポーツだけど、
走る楽しさを堪能する為に、もっといろんな場所で
いろんなトレーニングを行えなかっただろうか
という思いがあります。

旅、お酒、仲間、ランニング
この4つが同時に楽しめる場を
函館マラソン、北海道マラソン以外にもっともっと作りたい。

その点から言えば宮北さんが開催した
夏合宿なんて初めての試みで面白かったはずです。
宮北さんの行動力には敬服するばかりです。
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もっともっとこうした試みを広げていきたい。
そして、ランニング教室の記録として
このブログももうちょっとしっかり更新したい
というのが来シーズンの目標です。

さて11月からは私も来シーズンのマラソンに向けて、
走りだそうと思っています。
どの大会にするかは、
来春の子供たちの年間計画が出てからですが、
函館マラソンはやっぱり1度走ってみたいなあと思います。

どんどん分からなくなってきた私のマラソンですが、
どの大会に出るにせよスタートからゴールまで
『何とか形にならんかなあ』という、
幼児のレゴブロック作りぐらいの感覚の話しを
ぼちぼち紹介していけたらなと思います。

「そんな、いつ更新されるか分からんものを見てられるか」

などと言わずに、たまにのぞきに来てください。

# by naisen-k | 2017-11-01 18:35 | ランニング教室 | Comments(0)

2017 北海道マラソン

今日は、私の
自覚なきレース展開の引き金になっている
訣別できない過去の話をします。

自慢話も入ってくるので
鼻に着くなと思われる方は
ここでやめてください。

私が今こうして北海道に生活を移し
人生を送っている要因の一つとして
北海道マラソンという大会に
魅了されたことがあります。

始めて北海道マラソンに出場したのは2001年です。
まだ現役バリバリの…と言いたい所ですが
当時28歳だった私は足の手術から復帰して
一度もマラソンで満足のいく結果がでず
会社の方からもやんわりと引退を
ほのめかされていた時期でした。

もうラストチャンスかもしれないと
今まで走ったことのないような
月1200kという距離を踏みました。

しかしその無理がたたり大会直前で故障。
背水の陣を敷いたつもりが、
貯めたスタミナの排水に焦りました。

それでも野口みずき選手の
走った距離は裏切らないという金言どうり
何とか間に合ったレースの結果は、
足の手術後初めて
まともなマラソンレースを走りきることができ
現役選手としての首の皮がつながった大会でした。

相性のいい大会というのが長い間
走っていると必ず現れるもので、
間違いなく北海道マラソンは私にとって
相性のいい大会でした。

札幌の街の爽やかさは
他の大会にはない、気持ちの良さがあり
2002年も出場することにしました。

北海道マラソンはペース的にも
自分に合っていました。
夏のマラソンなのでペースが上がりません。
スピードのない私にはぴったりの大会でした。

『いつもなら勝てない選手に、
タフな条件になるこの大会なら勝てる。』
とあえてこの大会を選び
毎回暑くなれ暑くなれと熱くなっていました。

前の年の結果が認められ
2002年は招待選手になりました。
恥ずかしい走りはできないと
練習にも気合が入りました。

もう一つ恥ずかしい走りはできないと
気合の入った要因がありました。
この大会後に結婚式を控えていました。
これはいいスピーチの材料にしなければと必死でした。

この頃の妻はそれはそれは優しく、
結婚式の方は私に任せてあなたはマラソンに
集中してと応援してくれました。
今はすべての行事の後回しにされ、
残ったどうしようもない余暇ができたときのみ
応援に来てくれます。
まさか、この3年後に北海道の人間になるなんて
露とも思ってもいなかったはずです。

2005年に教員になってからは
連続で9回走りました。
最初の2年くらいは、現役時代の貯金で
実業団ランナーとも競り合っていましたが、
徐々に貯金は底をつきはじめ
2007年は3時間をオーバー。

練習しなくても3時間くらいは切れるという
浅はかな自負は、
マラソンの深淵に飲み込まれました。

やはりどんなレベルであろうと
マラソンの神様は
練習に相対した結果をもたらします。
ラッキーパンチはありえない。
どんどん分からなくなってきた
私のマラソンですがそれだけはわかります。

今や当たり前の感がありますが、
北海道マラソンは元祖市民ランナーと
エリートランナーが一緒に走れるマラソンです。
テレビ中継があり、注目の集まる大会としては
最高に魅力のある大会だと私は今でも思っています。

東京オリンピック代表を決める
GC(グランドチャンピオンシップ)レースへの
出場権を得る開幕戦となる今年の道マラは
北海道の市民ランナーのお祭りであると同時に
エリートランナーの戦いからも目が離せません。

できれば私もお祭りに参加しながら
新川通でGCレースをかけた走りを感じたかった。
参加される方は是非そんなところも
楽しんできてください。

# by naisen-k | 2017-08-26 06:10 | 北海道マラソン | Comments(0)

2017洞爺湖マラソン2

どうも身体が重くなってきていると
感じ出したのはこのコースの難所
22kから28kの高度差90mの
アップダウンを終えて湖畔路へ
戻ってきた辺りだ。

先頭集団は4人になっていた。
30kの通過は1時間51分。
残り12kと195m。
k4分で行けば目標の2時間40分が切れる。

目標通り。
表向きは、予定調和がとれている。

・・・が体の中はすでに
火の車状態になっていた。

1k4分で走る為のエネルギーの資金繰りは
底を付き始め、確実に破綻は近づきつつあった。

1k4分が切れなくなったのは
31kから32kだ。4分01秒。
たった1秒だが、この1秒は
強烈な1発をもらってしまった
というぐらいのダメージがある。

先頭を引っ張ている方も
焦りと疲労が色濃く先頭集団の気力は
今までのイケイケドンドンから
明らかに落ちていた。

私も火の車だが
あとの2人からも火の手があがっている。
上がっていないのは斉藤太一さんだけだ。

とどめは、マイペースで後ろから
走ってきたランナーに抜かれた瞬間だった。
33k地点だった。(と思う)

ペースの落ち始めている我々には
そのランナーはまるで違うレースを
しているように見えた。

斉藤さんはこのときを待っていた。
後ろからきたランナーにさっと並び
あっという間に小さくなっていった。

太刀持ちと露払いを務めた3人に
『これから本当の勝負にいってくる』
と背中で告げる、まさに横綱である。

先頭集団からあっという間に
第2集団になった人間の体はおもしろい。
ほぼ同時刻に3人のスイッチが切れた。

辛うじてトップを走っているという
細い細いモチベーションの糸で
繋いでいた気力は切れて
その気力で上げていた膝は上がらず
張っていた背中は丸まる。
振り絞っていたエネルギーは
どこを探しても見当たらず
知らない人が見れば
「さっきまで普通に走ってたやん」
という見る影もない走りだ。

でもどうしようもないのだ。

ここからは地獄のような行程だった。
ラップは4分30,5分、5分30と30秒づつ落ちていく。

前半の貯金をタガが外れ自暴自棄に
なった若かりし頃のように散財する。
散財していると分かっていても止まらない。

マラソンって何だ?

そう突き付けられる瞬間だ。
『何回走ってんねん』
心の中でそう叫ぶも、答えは風の中だ。

何回走っても、また訳が分からなくなる。

いい歳して過去の自分と訣別できず、
若いときのイメージのまま
走ってしまったオッサンの自覚のなさが
この展開を生んでいるのだが、
一方で楽しめたからいいじゃないか
という思いもある。

こんなきれいにスタミナが無くなったのも久しぶりだ。
負け惜しみに聞こえるかもしれないが

清々しくもある。
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ゴールが見えてきた。
一番下の子がゴール手前で
「おとうちゃーーん」と叫んでいる。
こんな父ちゃんでも鷹の爪になれたやろか
と一抹の不安を最後に抱きながら
ゴールラインに倒れこんだ。


# by naisen-k | 2017-05-30 06:21 | 洞爺湖マラソン | Comments(0)

2017洞爺湖マラソン1

大会規模はコースが公認されているとあって
道内では北海道マラソンに次ぐ大きさだ。

活気があって湖岸に華やかな
テント村ができあがっている。

道内の主要ランニングチームも参戦し、
お揃いのユニフォーム・ジャージ姿が格好いい。

ランニング教室のメンバーは
レースに出るときは道南RCというチームで出場し
ユニフォームもあるが、私はまだ購入しておらず、
「なんで、着てないの?」
と皆さんから冷たい視線をうける。
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今日は、出場が叶わなかった
「川内さんの分まで頑張ろう。」
とみんなで話をして、スタート地点へ。

スタート地点は温泉旅館が立ち並ぶメインストリート。

9時30分。号砲と共に一斉にスタートが切られる。
2k地点にあるサンパレス前で子供達と妻の声援を
受けていよいよ湖畔路へ入っていく。

例によって、最初の10kは凄く長く感じる。
『車が規制され迂回路も少ないから応援は少ないよ。』
と情報を聞いていたが、本当に少ない。
雰囲気的には42kの練習会だ。

距離表示が進みだしたのは10k過ぎからだ。
このコースの難所は22kからの3k程度の
登りだと聞いていたが、そこへ行くまでも
小刻みな登り下りが思ったよりある。

走っているうちに初めてのコースであっても
これはボディーブローのように効いてくるはずだ
と予測は立つのだけど
今回は、またあの白バイの魔力に負けた。

ローカルレースだと先導は
主催者側が用意した
自転車やスクータがトップの前につくが、
洞爺湖ぐらい大きくなると、
警察のピカピカの白バイだ。

今年は、先頭集団がスローペースで
2時間40分ぐらいを狙っている
ランナーでもちょっと頑張れば着いて行けた。
このちょっと頑張ればが危ないというのは、
初マラソンでもない限り
誰もが肝に命じている事である。

しかし、白バイに先導されているという優越感は
練習会のような雰囲気のレースの中で
数少ないアドレナリンがたぎるスイッチだった。

いつもそうなのだが
前半のエネルギーのある時は、
自分を過大に評価してしまう。
『今のうちに貯金をつくり後半はk4分で押せばいい。』と…
でも大体は押せばいいと思っていたドアが
防火扉のように重いことに
後になって重大な忘れ物を思い出すように気づかされる。

それにしても、久しぶりにこんな大きな大会で
先頭集団で走れるというのは
自分にとって後で返り討ちにあうペースかも
知れないという不安を抱えながらも
抗う事ができない程
エキサイティングだった。

しかし、その先頭集団のエキサイティングな
狂騒の中で一人冷静な人がいた。

今年まで7連覇している斉藤太一さんだ。
時折、集団から距離を置くのだが、
決して射程圏外へでることはない。

まるで優勝という軌道を回る衛星のように
スイングバイしながら徐々に
集団が絞られるのを待っている。

その前で私は前説のステージにあがった
若手芸人のように冷静さを欠きながら
勝利への歯車を空回りさせていた。

# by naisen-k | 2017-05-29 06:35 | 洞爺湖マラソン | Comments(0)

2017洞爺湖マラソン前夜

普段は家の中で「うるさい」「くさい」「気持ち悪い」
と鬱陶しがられる父さん。
それでもやらなきゃいけない時ってあるじゃないですか
(ご賛同を・・・)

ちょっとうちの父ちゃん、違うなと
ペペロンチーノに入っている鷹の爪のように
ギュッと子供達、もしくは奥さんの心を
鷲づかみにしなければならない時が!
(鷹か鷲かはっきりしろ)

今年はその唯一にして無二の見せ場を
(それも寂しい話だが)
洞爺湖マラソンに選んだ。

洞爺湖は函館から3時間。
レース前日に長男の体育大会が16時まであり
そこから何とか前日に入りできる場所なら
「まあしゃあないなあ」と
妻の許可がおりたのでエントリーした。
(何にしても後回し)

高速を飛ばし、まだ明るいうちに
虻田洞爺湖ICにたどり着いた。
インターを降り、信号を右に曲がると
すぐにトンネルがあり
そのトンネルを抜けると真正面にいきなり
50インチの大画面を至近距離から見るようなレイクビュー。

洞爺湖だ。

『これがいい。運命の人と出会い頭にぶつかる感じが最高だ。』
という人が多い・・・はずだ。(なんだなんだ個人的見解か)

そこから今日泊まる洞爺サンパレスはすぐに見えてきた。
♪行ってみたいなサンパレスである。

子だもたちは、おやじの走る姿よりも水着姿を期待してる。
これをダシに着いてきてもらったといっても過言ではない。

前年の奥尻で寂しい一人チューブ入れを味わっていらい
いかにして家族と共に来るかを考えていた。

その秘策を見つけて以来、
サンパレスのCMが流れるたびに
共に口ずさみ、風呂に入れるたびに
♪ここはお風呂の遊園地~♪と歌ってきかせた。

それゆえに、7時のディナーブッフェで
カーボローディングを行った後
のど元まで上がってきそうな
炭水化物を飲み込みながら
8時半よりプールへ行く使命が私にはある。
(なにやら悲壮だな)

何、今日はバタバタして走れなかったから、
その分の明日の調整練習だ。
10時になり係の人に「もう終わりですよ」
と言われるまでプールで遊んだ。

起床は4時半。
少しホテルの周りを散歩。
ホテルから外へ出ると
北海道らしい冷気が身体を包み気持ちいい。

ホテルの前のエゾ八重桜が
道路のセンターライン近くまで枝を伸ばしてる。
枝先につく桜の花びらより、
枝の揺れを見て風の有無の方が気になったら
完全にランニング中毒だ。

風は・・・ない。次に空を見上げる。
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ピアノの旋律がどこまでものびていきそうな澄みきった空。
そこでまずガッツポーズ。
生粋の雨男もここまでの空をひっくり返す力はない。

5時半。現地へ一度車で向かい
ランニング教室のノボリやシートを置きに行く。
まだ時間も早いのに、
いい場所からどんどん埋まっている。
陣地取りから気合が半端でないのも
ラン中の症状の一つ。
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6時10分。朝食ブッフェ。
開店20分前から並ぶ。1番乗りだ。

この超大型ホテルで1番乗りというのは
なかなか凄いぞと喜んでいたら、
直ぐに、子供と親子の3人連れ。
あと10秒遅かったら負けていた。

「ああ、一番じゃなかったあ」
と小さい子供が悔しがった。
勝者の余裕からかその小さい男の子に
「残念だったね、おじさんが一番だ。」
と声をかける(お前は心が小さい)
「どこから来たの?」と聞くと
「北海道!」と男の子は答えた。
「北海道のどこ?」
「新明!」
最初は範囲が大きすぎて次は小さすぎて、
いまだ所在が掴めず困った顔をしていると
見かねたお母さんが
「苫小牧です。」と苦笑いした。
「苫小牧?すぐ近くだ。」と言うと
男の子は、
「お母さんがお酒飲みたいから近くでも泊まったの!」
といった。
お母さんは、苦笑いをさらにひきつらせながら、
オホッホッホッと漫画みたいに笑った。

男の子は2kの部に出るという。
「お互い頑張ろう」と男の子とエールを交換し
広大なサンパレスのレストランへ消えていた。

# by naisen-k | 2017-05-28 06:20 | 洞爺湖マラソン | Comments(0)

第2鍛錬期~2017函館マラソンコース試走~

函館マラソンまで、2か月を切りました。
函館はちょうど桜が満開で、
どこへいってもすごい人です。
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走り込みも本格化する頃ですので
GWを利用して距離走をする方や、
各地の大会を距離走代わりに
使っている方も多いと思います。

私もそろそろ函館マラソンのコースを
走っておきたくなって、去年同様
5時前に千代台を出発しました。

今年は去年とは違い風も弱く
とても走りやすい感じでした。
風がないだけで、42kのうち5k分くらいは
エネルギーが節約できるような気が
体感的にしています。

外の競技ですので仕方がないところですが
記録に必要な条件は、自らの充実したトレーニングと
風がなく、気温も暑くなりすぎない天気を
引き寄せる運です。

今日は暑くもなく寒くもなく距離走をするには
ちょうどいいくらい。
(練習の時に引き寄せてどうする)

距離走をやるときは、いつもそうですが
最初の5kまでが凄く長く感じます。
体にも心にも余裕があるので、
先行きの長さへの心の憂いがそうさせるのかもしれません。

心躍ることは時間が経つのが早いけれど
義務だとか、受け身なことって
時間の流れ遅いものです。

でも、本番を心躍るものにするためには
義務だろうが、受け身であろうが
乗り越えなくてはいけない試練がこの距離走なのです。
『距離走をやるのは心が重い』
それはあなただけではありません。
練習まで嬉々として走っている人はそういやしません。

8k~10kまでの函館空港へ上っていく坂は
やはり、結構力を使います。
しっかり腕をふって意識的に
踏む足に力を込めました。
そうしないと、ペースに緩みが出てしまうぐらいの坂です。
空港手前で第1折り返し。

ここからはしばらく空港横の平坦な道が続きます。
スタートゴールから一番遠い位置にある、
第2折り返しを回り、街の方に向きなおると
少し心情的に楽になっていきます。
ここからはゴールに近づいていくんだと・・・
(まだ15kですが)

漁火通りは、まだ6時過ぎくらいのはずですが
たくさんのランナーに出会います。
お互いにアイコンタクトですが
本番まで頑張れよと励ましあいます。(20k)
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街の中を通り谷地頭方面へ。
一人なので市役所前の自販機で給水。

第3折り返し(25k)前後の坂も
空港前の坂程の長さはありませんが
アクセントというには
『少々、度が過ぎるやん』というぐらいの傾斜があります。

でも、まだこのあたりはエネルギーも残っているので
元気です。このころに元気がなくなっているようでは
先が思いやられるのが、このコースの難しいところです。

なんといっても真打はやはり、ともえ大橋です。
ここまで、ほとんど風がないと思っていましたが
ともえ大橋にのぼると、(30k)
風が強く吹き付けていました。
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風にあおられ、体の疲労が一気に増していくのが
分かります。
でも「生きてる」って感じがします。

昨日の、大沼駅伝で梅田さんが言った言葉が蘇りました。

「そりゃあさ、雨はやだけどさあ
雨があって、晴れもあって、
風もあって、暑いときもあって
いろいろあって・・・

・・・生きてるって感じだよねえ」

その時はいつもの梅田さんらしく
さらっと言っていたので
簡単に大沼の風に吹き消されていきましたが、
今、この瞬間、ともえ大橋でその言葉が
再び強く真正面からぶち当たってきました。

きついけれど、つらいけれど
手足は鉛のようにおもいけれど
何でこんなことやってんだと
泣きたくなるけど
自らにとって
その苦しさに耐える価値があるなら
立ち向かうべきだ。
晴れの日に最高の気分を味わう為には
風雨に晒されても耐えなければならない時がある。

生きてるってそういう事だ。と思うと
思わず心が高ぶり脳がしびれて目頭が熱くなりました。
それと同時に函館に来て良かったと
石畳に足をとられながら強く感じました。

それでスイッチが入ったのかは分かりませんが
今年は最後までエネルギーが持ちました。

残り2kもJR跨線橋から最速ラップであがり
ゴール後は達成感に打ちひしがれていました。

ふらふらになって出し尽くした姿の時
長谷川さんにもお会いしました。
緑の島の一番きついところでは(35k)
森さんお会いしエールを送りあいました。
皆さんそれぞれに函館マラソンに向けて準備されているようです。

追伸:中途半端だった伊達の記事アップし直しました。


# by naisen-k | 2017-05-04 07:04 | 函館マラソン | Comments(0)

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